ルグラ　水差し [E1-77]

国・Country ： フランス

時代・Circa ： 1910年頃

サイズ・Size ： 高さ（蓋のつまみまで）・・・約30.5ｃｍ
　　　　　　　　本体ガラス部の幅・・・約11.5ｃｍ

素材・Material ： ガラス(エナメル彩）　　　シルバープレート

詳細・Detail ： ルグラ社の水差しです。
　　　　　　　　可憐なすみれが美しいエナメルで施されています。
　　　　　　　　鍍金部分は風合いを残す為に磨いてはおりません。
　　　　　　　　ガラスのボディには地模様があり、一見するとフロストガラスの様に見えます。

フランソワ・テオドール・ルグラがガラス工場で働き始めたのが20歳の頃、ガラス職人としては遅いスタートだと思うのですが、持ち前の努力と才能でめきめきと頭角を現し、後に経営者としていくつかのガラス工場を買収し、実用的なものから美術工芸品、照明、香水や薬の瓶までさまざまなガラス製品を手掛けていました。
ルグラの作品の特徴は美しいエナメル装飾とガラスの発色の良さ。
この水差しは無色ですが、ボディ全体に地模様があるのでフロストガラスの様です。
面白いのはすみれの葉の部分には模様が無いので、向こう側（水差しの内側）が透けて見えます。
いい具合に鍍金は燻され、小花の浮き上がりもはっきりした趣のある水差しですので、このままの姿をお楽しみいただけたらと思います。